結論から言うと、freee会計とマネーフォワード クラウド確定申告はどちらも優秀ですが、向いているせどらーのタイプが違います。
毎月の売上と経費を手入力でまとめる作業に、正直うんざりしている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、せどりの帳簿付けという切り口に絞って、2つの会計ソフトの機能・料金・実際に触った感触を比べていきます。

この比較は「確定申告のやり方」や「経費」の解説とどう違うのか?
確定申告の手順や経費の一覧解説ではなく、2つの具体的な会計ソフトの機能と料金を比べるのがこの比較の狙いです。
確定申告の手順解説とは狙いが違う点
要点を先に言うと、ここでは開業届やe-Tax提出の手順を説明するつもりはありません。
手順や流れは、すでに別のページでしっかりまとめているためです。
e-Taxの提出方法や開業届の書き方を知りたい場合は、せどりの確定申告のやり方まとめを先に読むのがおすすめです。
ここで扱うのは、その一歩先にある「じゃあ実際どのソフトを使うか」という悩みです。
経費の解説とはターゲットが違う理由
先に言ってしまうと、ここでも「何が経費になるか」を判断するつもりはありません。
経費の可否については、せどりで経費にできるものは何かですでに扱っているためです。
今回向き合うのは、その経費をどのソフトに記録すれば作業が楽になるか、という一段具体的な悩みです。
ソフト選びを間違えると、経費の仕組みを理解していても入力作業だけで日が暮れてしまいます。
- 仕入れ・送料・広告費の仕訳を自動化したいか
- 複数モールの売上をまとめて管理したいか
せどりならではの帳簿管理で外せない視点
率直に言うと、せどりの帳簿付けは一般的な個人事業主の経理と少し勝手が違います。
在庫という考え方が加わり、仕入れた瞬間には経費にならない商品も出てくるためです。
ある程度の取引量になると、複数モールの売上明細を一本化する作業も欠かせません。
| 視点 | せどりでの意味 |
|---|---|
| 在庫の扱い | 仕入れてすぐには経費にならない場合がある |
| 販路の数 | 複数モールの売上を統合する手間 |
| 取引件数 | 月に数百件になることも珍しくない |
この3点を軸に、freee会計とマネーフォワード クラウド確定申告それぞれの強みを見ていきます。
freee会計はせどりの帳簿付けにどんな強みがあるのか?
freee会計は自動化の作り込みが深く、簿記の知識がなくても迷いにくい設計になっています。
自動化のルール設定で入力の手間が減った仕組み
一言でまとめると、freee会計の強みは「一度決めたルールを覚えてくれる」自動化にあります。
「このカードでこの店を使ったら仕入れの勘定科目にする」というルールを登録できるためです。
クレジットカードを仕入れ用に固定して使っているせどらーとは、特に相性がいいという話があります。
最初の設定こそ少し手間がかかるものの、慣れてしまえば月末にまとめて確認するだけで済む状態に近づく、という声も見かけます。

- 自動登録ルールで仕訳の手間を削減
- スマホアプリでレシートを撮影して記帳
- 銀行・カード明細を自動で取り込み
簿記の専門用語が出てこない画面設計
先に結論を言うと、freee会計は勘定科目という言葉すらほぼ意識せずに操作を進められます。
質問形式で入力を進めると、裏側で複式簿記の帳簿が自動的に組み上がる仕組みだからです。
簿記の勉強をしたことがない状態から確定申告書まで完成させた、という話も珍しくありません。
一方で、独自の「タグ」機能など、使いこなすには少し慣れが必要な部分もあります。


案内の通りに進めるだけで書類が仕上がっていく感覚は、初めて確定申告に挑む人ほど心強く感じるはずです。
- 勘定科目の用語をほぼ意識せずに操作できる
- 質問形式の画面で迷いにくい
せどりの在庫・複数モール管理との相性
端的に言うと、freee会計は商品登録や在庫の金額管理にも対応しており、せどりとの相性は悪くありません。
仕入れた商品を在庫として管理し、販売したタイミングで売上原価として費用化する流れを組みやすいためです。
Amazon・メルカリ・ヤフオクなど複数モールで販売している場合も、売上明細をまとめて取り込める点が助かる、という声があります。
取引が多く、記帳作業そのものを仕組み化したい人ほど、freee会計の自動化が生きてきます。
freee会計の料金プランはどのくらいか
まず言えるのは、freee会計には主にスターター・スタンダード・プレミアムの3プランがある、という点です。
取引量やサポートの必要度に応じて段階的に選べる構成になっているためです。
| プラン | 月額の目安 | 主な違い |
|---|---|---|
| スターター | 年払いで千円台 | 青色申告書・白色申告書の作成 |
| スタンダード | 年払いで4千円台 | 消費税申告(インボイス対応) |
| プレミアム | 年払いで3千円台〜 | 電話サポート・税務調査補償 |
料金は改定される可能性があるため、契約前に必ず公式サイトの最新プランを確認してください。
マネーフォワード クラウド確定申告はせどりにどう向いているのか?
マネーフォワード クラウド確定申告は、コストを抑えながら実務的な機能をひと通りそろえたいせどらーに向いています。
料金の安さとプラン構成のシンプルさ
簡潔に言うと、マネーフォワードはパーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラスという3プランで、全体的に価格を抑えやすい構成です。
最小限の機能に絞ったミニプランを用意し、必要な人だけ上位プランに進める作りになっているためです。
ミニプランは消費税申告に対応していないため、インボイス対応が必要な段階では上位プランへの切り替えが必要になる、という注意点があります。
- パーソナルミニ:必要最低限の申告機能
- パーソナル:消費税申告に対応
- パーソナルプラス:電話サポート付き
銀行・カード連携と経理経験者向けの操作感
率直に言うと、マネーフォワードの画面は簿記の知識がある人ほどすっきり見える設計です。
勘定科目や仕訳の並びが一般的な会計ソフトに近く、経理経験者は迷いにくいためです。
一方で、簿記に触れたことがない初心者からは「最初の勘定科目選びで迷った」という声も聞かれます。



とはいえ一度パターンを覚えてしまえば、あとは仕訳の候補を選んでいくだけの作業になっていきます。
- 銀行口座・カードの連携数が豊富
- 仕訳候補の精度が高いという声がある
せどりの取引件数が多い人との相性
まとめると、マネーフォワードは取引件数が多いせどらーのコストを抑えたいというニーズに向いています。
基本料金が控えめな分、取引量が増えても月々の負担が急に膨らみにくいためです。
複数のクレジットカードや銀行口座を仕入れ用に使い分けている場合、連携先の多さが仕訳作業の効率に直結する、という話もあります。
マネーフォワードの料金プランはどのくらいか
先に言ってしまうと、パーソナルミニは年払いで月900円程度、パーソナルは月1,280円程度が目安です。
パーソナルプラスはサポートが手厚くなる分、月2,980円程度とやや高めに設定されています。
| プラン | 月額の目安(年払い) | 消費税申告 |
|---|---|---|
| パーソナルミニ | 900円程度 | 非対応 |
| パーソナル | 1,280円程度 | 対応(インボイス含む) |
| パーソナルプラス | 2,980円程度 | 対応・電話サポート付き |
こちらも料金は変更される場合があるため、申し込み前に公式サイトで最新の金額を確かめてください。
料金プランを比べるとどちらがせどりの利益に合うのか?
取引量が少ないうちはマネーフォワードのコスト、取引量が多いうちはfreeeの自動化が効いてくる傾向があります。
基本プラン同士を並べて分かったこと
結論から言うと、単純な月額だけで見るとマネーフォワードのミニ・パーソナルの方が抑えめです。
freee会計はスタンダード以上で消費税申告に対応する分、価格帯がやや上がる構成になっているためです。
ただし、freee会計は自動化によって作業時間そのものを削れる可能性がある点も踏まえて比べる必要があります。
| 比較軸 | freee会計 | マネーフォワード |
|---|---|---|
| 最安プランの月額目安 | 千円台後半〜 | 900円程度〜 |
| 操作の分かりやすさ | 初心者向け | 経理経験者向け |
| 自動化の強さ | ルール設定で高度に自動化 | 標準的な自動仕訳 |
| サポートの手厚さ | 上位プランで税務調査補償あり | 上位プランで電話サポート |
65万円の青色申告控除を意識した場合の共通点
どちらのソフトを選んでも、65万円の青色申告特別控除を受けられる可能性は変わらない、という結論に至ります。
控除の上限を受けるには複式簿記での記帳・貸借対照表等の添付・期限内申告に加え、e-Taxでの提出か優良な電子帳簿保存が要件になっているためです。
freee会計・マネーフォワード クラウド確定申告はいずれもe-Tax送信に対応しています(利用にはマイナンバーカード等の準備も必要です)。
- 複式簿記での記帳が前提になる
- e-Tax提出か優良な電子帳簿保存が必要
- 期限内の申告も控除の条件に含まれる
控除額そのものはソフト選びで変わらないため、日々の入力のしやすさを基準に選んでかまいません。
取引件数が増えたときのコスト差
端的に言うと、取引件数が増えるほど「作業時間をお金で買う」という発想が効いてきます。
月の取引が数百件を超えるようになると、手入力の時間そのものが利益を圧迫しかねないためです。
自動化に強いソフトへ切り替えたところ、月末の記帳にかかる時間が目に見えて減った、という話を見かけることもあります。
その分プレミアムプランなど上位プランの費用がかかる場合もあるため、削減できる作業時間と料金差を照らし合わせて判断するのが現実的です。
- 月の取引件数を一度数えてみる
- 上位プランの費用と作業時間を比べる
実際に使ってみて感じた違いはどこにあったのか?
両方のソフトを一定期間試してみると、数字上の比較だけでは分からない使用感の差がありました。
初期設定でつまずいた点と乗り越えた工夫
要点を先に言うと、freee会計は初期設定の質問に答えていくだけで銀行連携までたどり着けました。
最初にすべての質問へ丁寧に答える設計になっているためです。
あるケースでは、初めてクラウド会計を導入した際に画面の用語が分からず不安だった、という話があります。それでも数週間触り続けるうちに、月末の入力がほぼ自動で終わるようになったそうです。



マネーフォワードは初期設定の項目がやや実務寄りで、簿記に触れた経験がない人は一つひとつ調べながら進める場面もありました。
- freee会計は質問形式で迷いにくい
- マネーフォワードはやや実務寄りの設定項目
日々の入力作業で感じたスピード感の違い
先に結論を言うと、日々の入力スピードは自動化ルールをどれだけ作り込めたかで大きく変わります。
ルールが整うほど確認だけで済む取引が増え、逆に整っていないと毎回選び直す手間が発生するためです。
ちょっと話がそれますが、最初のルール設定に時間を使うかどうかで、後々の体感速度がまったく違ってくると感じました。
- ルール未設定のままだと確認作業が増える
- 取引パターンが多いと初期設定に時間がかかる
本当にこれで正解だったのか、正直まだ迷うところもありますが、最初の数時間を惜しまない方が結果的に早く楽になる印象です。
サポート面で助かった場面・物足りなかった場面
一言でまとめると、困ったときの調べやすさはfreee会計のヘルプページの方がやや充実している印象を受けました。
質問形式の画面設計と合わせて、初心者向けの解説ページが豊富に用意されているためです。
マネーフォワードはヘルプの情報量そのものは十分ですが、簿記の前提知識を求められる説明がやや多い、という声も見かけます。
どちらのサポートを重視するかは、自分がどこまで簿記に慣れているかで変わってくるはずです。
せどりの取引量・在庫管理を踏まえるとどちらを選べばいいのか?
取引の量・簿記の経験・重視したいコストのどれを優先するかで、選ぶべきソフトは変わってきます。
初心者・少量取引のせどらーに向くケース
簡潔に言うと、簿記の知識に自信がなく、まずは確定申告を一人で終わらせたい人にはfreee会計が向いています。
質問に答えるだけで書類が組み上がる設計が、経理経験がほとんどない状態でも扱いやすいためです。
取引件数がまだ月に数十件程度であれば、料金差よりも操作の分かりやすさを優先しても大きな支障は出にくいという話もあります。


迷ったときほど、自分が安心して続けられる操作感を優先する選び方をおすすめします。
- 質問形式で申告書を仕上げたい人向け
- 取引件数がまだ少なめの人向け
取引件数が多い中〜上級者に向くケース
月に数百件の取引をこなすようになったせどらーには、料金を抑えられるマネーフォワードが選択肢に入ってくる、という結論に至ります。
基本プランのコストが低めで、取引量が増えても負担が急に膨らみにくいためです。
複数の銀行口座やカードを仕入れ専用に使い分けている場合は、連携先の多さもチェックしておきたいポイントです。
| タイプ | 向いているソフト |
|---|---|
| 簿記初心者・少量取引 | freee会計 |
| 簿記経験者・取引件数が多い | マネーフォワード |
| とにかく自動化を優先 | freee会計 |
| とにかくコストを抑えたい | マネーフォワード |
導入前にチェックしておきたい確認項目
まず言えるのは、どちらを選ぶ場合も無料期間のうちに実際の操作感を試すのが一番確実だという点です。
画面の相性は人によって感じ方が分かれるため、比較の評価だけで決めきらない方が失敗しにくいためです。
- 自分が使う銀行・カードと連携できるか
- 消費税申告が必要な段階かどうか
- 無料期間中に実際の画面を触ってみる
- 乗り換え時のデータ移行方法を確認する
気になる人は、まず無料プランや無料期間で操作感を確かめてみるのが失敗を避ける近道です。
まとめ:「せどりの帳簿付け、freee会計とマネーフォワード クラウド確定申告を比べてわかった」
ここまで、freee会計とマネーフォワード クラウド確定申告をせどりの帳簿付けという切り口で比べてきました。
| 比較軸 | freee会計が向く人 | マネーフォワードが向く人 |
|---|---|---|
| 簿記の経験 | ほぼ未経験 | ある程度あり |
| 取引件数 | 少量〜中量 | 中量〜多量 |
| 重視したいもの | 自動化・分かりやすさ | コストの低さ |
- 迷ったら無料期間で操作感を試す
- 取引量が増えたら見直しを検討する
- 控除額はソフト選びで変わらない
どちらのソフトも、正しく使えば帳簿付けの負担をかなり軽くしてくれる心強い存在です。
日々の仕入れと販売で忙しい中、帳簿付けにかける時間を少しでも減らして、本業のリサーチや仕入れに集中できる時間が増えることを願っています。
出典・参照元
※本ページに掲載している口コミ・実践談は、特定の個人を特定できないよう配慮しており、ウェブサイトおよびSNS上の公開情報をもとに編集しています。個人の実践に基づく情報であり、すべての方に同じ効果や利益が生じることを保証するものではありません。料金・サービス内容・仕様は個別の事情や変更により異なるため、最新情報は必ず公式サイトにてご確認ください。
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